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つくばピンクリボンの会とは

茨城県つくば市を中心に活動する、NPO法人つくばピンクリボンの会についてのページです。
理事長のあいさつをはじめ、活動内容、歴史、めざすものなどをご紹介します。
乳がん検診の大切さを訴え、早期発見・早期治療を推進し、少しでも乳がんの死亡者を減らすことを目的としています。

ページ内目次

はじめに

日本人の生活習慣の欧米化により、乳がんは年々増加し、今では、女性に発生するがんとしては最も多い病気となりました。いまや9人に1人の割合で疾患すると言われています。それとともに乳がん死も増加しており、厚生労働省では2023年には15,763名の尊い命が乳がんで奪われたと発表しています。この数は交通事故による死亡者数の5倍、女性にとっては10倍となっています。

理事長あいさつ

坂東 裕子

坂東 裕子

このたび、つくばピンクリボンの会 二代目理事長を拝命いたしました坂東裕子です。まず、これまで活動を築き、支えてくださった皆さま、そして地域の温かいご理解とご協力をいただいた市民の皆さまに、心より感謝申し上げます。

乳がんは日本女性で最も多いがんであり、全国で年間およそ10万人近くが新たに診断されています。生涯で9人に1人が乳がんを経験すると推計されます。一方、5年相対生存率は92%を超えており、早期発見ができれば治療成績は大きく改善します。しかしながら、つくば市も含め全国の乳がん検診受診率は50%に届かず、多くの方がその機会を逃している現実があります。

ここ、つくばは「科学の街」として発展を続ける研究学園都市です。大学や研究機関が集まり、国内外から多様な人々が暮らす国際都市であると同時に、古くは「筑波」と呼ばれ、筑波山は万葉集にも詠まれた霊峰として人々の信仰を集めてきました。伝統と未来が共存するこの特別な土地から、市民活動としてのピンクリボン運動を広げていけることを誇りに思います。

私たち「つくばピンクリボンの会」の活動は、ただ「検診を呼びかける」だけでなく、「身近な場所で、安心して検診を受けられる仕組みをつくる」「一人ひとりが自分の体をよく知る、自分の変化に気づく力(=セルフアウェアネス)を育む」ことにフォーカスしたいと思います。また、乳がんに関する正しい知識を広め、誰もが安心して相談できる環境づくり、乳がんに直面した方やご家族に寄り添う支援も充実させて参ります。たとえば、学校や企業での啓発、地域のイベントとの連携、検診車や巡回検診の導入、乳癌相談会や体験談の共有会など、より地域密着で“みんなの運動”として広めていきたいと思います。

乳がんは早期発見すれば予後も良好な病気です。今日気づく一歩が、明日の安心をつくります。つくばピンクリボンの会は、地域の皆さまとともに「乳がんで悲しむ人を一人でも減らす」未来を目指し、これからも活動を積み重ねてまいります。どうぞ温かいご支援とご協力をお願いいたします。

プロフィール

坂東裕子 筑波大学 医学医療系 乳腺内分泌外科 教授
日本外科学会専門医、日本乳癌学会専門医、超音波専門医、遺伝専門医、医学博士
1996年に筑波大学医学専門学群を卒業後、都立駒込病院にて研修・勤務。2002年にドイツ生科学研究所客員研究員として腫瘍免疫研究に従事。東京医科歯科大学大学院博士課程修了後、2005年より筑波大学講師、2025年から現職。乳癌の診断・治療を専門とし、多くの臨床研究を実践している。研究領域はバイオマーカー、乳癌の分子生物学的特徴、患者QOLなど。

ピンクリボンの意味

ピンクリボンは、乳がんを撲滅するためのシンボルマークです。1991年にEvelyn H. Lauder(ローダー)さんが、乳がんとの戦いを支援する婦人団体のシンボルマークとして提唱いたしました。日本には筑波大出身で、ピンクリボンブレストケアクリニック表参道院長の島田菜穂子先生が、このピンクリボンを紹介しました。

つくばピンクリボンの会のめざすもの

私たちの目標は検診によって乳がんを撲滅し、それによる死亡を少しでも少なくすることです。またピアサポートや交流サロンを通して、たとえ乳がんになっても安心して暮らせる社会に貢献的したいと思っています。

つくばピンクリボンの会の活動内容

 
  • つくばピンクリボンフェスティバルの開催
  • フォーラムの開催 ・ 茨城県の委託事業「茨城県がん患者支援推進事業」(ピアカウンセリング事業)の推進(2008年10月〜2011年9月まで)
  • 教育現場(小中学校・母親学級)などでの啓発講演・出前授業
  • 茨城県や市町村等の公的組織との協力・連携
  • 関連イベントへのブースの出展 ・ その他

つくばピンクリボンの会の歴史

2004年12月 任意団体つくばピンクリボン実行委員会を立ち上け
2005年4月 つくばピンクリボンフェスティバル
「乳がんを知ろう」開催 600名参加
2005年8月 つくばピンクリボンフォーラム(現役医学生による講演会)開催
2006年3月 特定非営利活動法人「つくばピンクリボンの会」設立
2006年5月 つくばピンクリボンフェスティバル 06
「乳がんを知ろう」開催 700名参加
2007年5月 つくばピンクリボンフェスティバル 07
「乳がんをかんがえよう」開催 800名
2007年10月 つくばピンクリボンフォーラム
「ジェラリン・ルーカス講演会」開催
2008年5月 つくばピンクリボンフェスティバル 08
「乳がんをかんがえよう」開催850名が参加
2008年10月〜
2011年9月まで
茨城県からの委託事業
「茨城県がん患者支援推進事業」(ピアカウンセリング事業)
2009年5月 つくばピンクリボンフェスティバル 09
「乳がんー知って、かんがえて、行動する」開催 1200名参加
2010年5月 つくばピンクリボンフェスティバル 2010
「乳がんと私たち」開催 1260名参加
2011年5月 つくばピンクリボンフェスティバル2011
「乳がんと私たち~みんなで一緒に~」開催 750名参加
2012年10月 つくばピンクリボンフェスティバル2012
「乳がんと私たち〜みんなで一緒に歩こう〜」開催 390名参加
2013年5月 つくばピンクリボンフェスティバル2013
「みんなで守ろう みんなの健康」開催 409名参加
2014年4月 つくばピンクリボンフェスティバル2014 <10周年記念>
「つなげようピンクリボンの輪 〜輝く明日のために〜」開催 751名参加
2015年4月 つくばピンクリボンフェスティバル2015
「一歩目は検診から♪」開催 800名参加
2016年5月 つくばピンクリボンフェスティバル2016
「そうだ、乳がん検診に行こう!」開催 720名参加
2016年10月 ピンクリボンキャンペーン2016 TSUTAYA&LALAガーデン
2017年5月 つくばピンクリボンフェスティバル2017
「今年も、乳がん検診に行こう!!」開催 750名参加
2017年10月 ピンクリボンキャンペーン2017 TSUTAYA&LALAガーデン
2018年4月 つくばピンクリボンフェスティバル2018
「乳がん最前線!」
~乳がんと乳がん検診の新しい正しい知識を~」開催600名参加
2018年10月 ピンクリボンキャンペーン2018 TSUTAYA&LALAガーデン
2019年04月 つくばピンクリボンフェスティバル2019
「歩こう、走ろう、乳がん検診を受けよう!」開催750名参加
2020年04月 つくばピンクリボンフェスティバル2020
「2020(フレフレ)つくばピンクリボン!」新型コロナウイルス感染症対策のため中止
2022年10月 ピンクリボンキャンペーン2022@筑波山 開催200名参加
2023年10月 ピンクリボンキャンペーン2023 開催200名参加
2024年4月 つくばピンクリボンフェスティバル2024
「行こうよ、乳がん検診~大切な人へのピンクリボン」開催 300名参加
2024年11月 ピンクリボンキャンペーン2024@つくばセンター広場 開催 参加者300名
2025年5月 つくばピンクリボンフェスティバル2025 (20周年記念大会)
「あなたの一歩が未来をかえる~乳がん・子宮がんを知ろう」開催 参加者 600名
2025年10月 ピンクリボンキャンペーン2025@筑波山 開催 参加者300名
2026年4月 つくばピンクリボンフェスティバル2026 開催予定

理事会

理事長 坂東 裕子
理事 植野 映
海瀬 博史
平井 理心
神田 裕子
津田 香緒里
島 正太郎
岡﨑 舞
市塚 淑江
中野 潤子 (順不同)
理事・会計 山田 陽子
小田 陽子
監事 上野 修